ニッケルチタンロータリーファイル
ニッケルチタンロータリーファイル
前回、ニッケルチタンファイルにについて記事を書きましたが、ニッケルチタンファイルは現在、手用式と機械式の2種類に分類されます。
手用式は読んで字の如く、術者の手指の感覚で切削し根管治療を行います。
一方、機械式は歯科用エンジンに取り付け、完全なオートメーション化(自動化)で根管治療を行います。
機械式は短時間でニッケルチタンファイルの優れた柔軟性と穿通性の特性を利用して、普段長時間かかる根管治療の短縮に役立っています。
しかしながら、ニッケルチタンファイルは通常のステンレスファイルと物性が異なり、特に金属疲労が目で見ても分からないので、突然破断して折れることがあります。ステンレスファイルよりは非常に折れにくい金属ですが、それが逆に機械式ですと完全に自動化されており、手指で伝わるような微妙な切削感覚が伝わりづらく、難しい部分も多いのです。
一応、強い力が加わるとリバース機能(逆回転)が働き、折れにくい様に調節機構が働きますが、手用式の方が根管、特に根の先端部のデリケートゾーンは安心だと普段の臨床で感じています。
ですので、当院では基本的に現在は手用式ニッケルチタンファイルを採用しております。
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