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CAD/CAM冠って何!?
歯科材料と接着技術の向上により、保険診療でも一部の歯においては、
白い被せ物が適用されていることはご存知ですか?
記憶は定かではないですが、1年半ほど前に小臼歯部(奥歯よりも手前の歯)に限って、CAD/CAM冠という白い被せ物が認められています。
このCAD/CAM冠とは、簡単に言うとプラスチック棒をコンピュータ制御によりダイヤモンドバーで削り出して、歯の形を形成して製作していきます。
患者さまから採得した歯型の模型をコンピュータがデータで読み込み、その
データを参考にして歯を削り出して行きます。
世間一般的にもう少し分かり易く言うと、いま巷で話題の3Dプリンターを想像してもらえると理解しやすいかもしれません。
よく患者さまから、この犬歯の隣の銀歯を白く出来ないかとの質問を診療中に尋ねられます。このCAD/CAM冠が保険適用になるまでは、自費診療による白い被せ物しかご提案出来ませんでした。しかしながら、材料の質の差こそありますが、小臼歯部(奥歯よりも手前の歯)に白い被せ物が認められたことは、患者さまにとっては選択肢の幅が広がったと言えるでしょう。
このCAD/CAM冠が認められた背景にも、前回でも説明したコンポジットレジンの発展が関わっています。
すなわち、プラスチックの材質が向上したこともあり、多少力の加わる歯の箇所でも割れる可能性が低くなったからではないでしょうか!?
しかしながら、実際の臨床の現場では、次のような問題点も報告されています。
特に接着に対する問題が多く、装着させたが外れて噛んで割れてしまったケースや、白い被せ物とはいえセラミックと比較すると強度や透明感に劣るので、イメージと違ったなどがあります。
私自身は最終的に被せる段階で患者さまに違いをご説明し、患者さまの意向に沿って治療させて頂いております。
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