院長のひ・と・り・ご・と
- トップ
- 南森町たむら歯科ブログ
- 院長のひ・と・り・ご・と
- コンポジットレジン修復(CR修復)その1
コンポジットレジン修復(CR修復)その1
『削って歯と同じ白い詰め物をしますね!』
このフレーズは、歯科医院でよく耳にしますよね。
これは『コンポジットレジン修復(以下、CR修復)』という治療方法で、保険診療で代表格となる治療の一つです。
近年、接着技術の向上とMI(ミニマムインターベンション〔必要最小限の切削〕)の理念に基づき、CR修復が歯科修復治療のおよそ8割を占めていると言っても言い過ぎではありません。
私自身がこの『コンポジットレジン』の研究で博士の学位を授与させて頂いたので、この分野に関しては深く研究してきました。
「コンポジット(composite)」は直訳すると「複合している」という意味ですが、
すなわち「複合したプラスチック」という意味です。
では、複合しているものとは何?となりますが、端的に専門用語で言うと「フィラー(filler)とモノマー(monomer)」です。
一般の人には分からないので、もっと簡単に説明すると、フィラーとは強度を増すための「石」で、モノマーとはフィラーを繋ぎ合わせる「粘着剤」と想像して頂くと分かり易いと思います。
そこに「カンファーキノン」という光増感材が入って、光で固まるようにしています。
歯科医院でピカっと青白く光るのを見たことあると思いますが、あれはちょうど光で固めている瞬間になります。
前回のブログで書いた『アマルガム修復』から『コンポジットレジン修復』へ材料が進化していると理解して頂くと分かり易いと思います。
アマルガム修復の欠点であった、①どす黒い金属色、②歯とは接着していない、③金属アレルギーなどを改良し、様々な面で生体に優しい材料となったのがこの『コンポジットレジン修復』です。
つづく
Copyright © 南森町たむら歯科 All Rights Reserved.